角質層のバリア機能

基礎化粧品に配合されている成分は、角質層のバリア機能を保ち、肌に潤いを与えるために適切な割合で使用する必要があります。
セラミドは、4大皮膚脂質の一つです。セラミドは角質層の必須成分であり、角質層のバリア機能を維持する重要な役割を担っています。角質層は、ケラチンと脂質の混合物でできた10μm程度の非常に薄い層です。物理的なバリアとして非常に有効で、環境から身を守るための主要な要因となっています。皮膚の外の環境が変化すると、皮膚の物理的バリアが乱れる。スキンケア製品の使用による洗いすぎや、スキンケア製品による刺激などで、角質層のバリア機能は低下します。かゆみなどの肌トラブルを引き起こすこともあります。
セラミドには、パルミチン酸、ステアリン酸オレイン酸の3種類の飽和脂肪酸と、リノール酸リノレン酸不飽和脂肪酸がある。
上記不飽和脂肪酸は、本来の人体には含まれないものである。パルミチン酸やオレイン酸はヒトに最も多く存在する脂肪酸であり、リノール酸リノレン酸脂肪酸からヒトの体内で生成される脂肪酸である。不飽和脂肪酸は一般に動物性油脂、植物性油脂、種子などに含まれ、そのような油脂の中には少量でも存在し、潤滑油としての効果を持っている。しかし、これらの脂肪酸が過剰に人体に取り込まれると、肥満などの原因となる。したがって、これらの脂肪酸を人体の外から適量供給する必要がある。
パルミチン酸は、安全で安価なため、化粧品の原料として広く使われています。パルミチン酸はエモリエント剤として製品に配合されています。